「ブロックを置いてゴールをめざそう」、「ボール君、赤色に触れないで」、「バケツにボールを入れよう」の3ゲームを作ってプレイ。ゲームづくりの基礎を学んで、Scratchを使ったオリジナルゲームを作れるようになろう。
【Scratch(スクラッチ)1】の宇宙犬ドットの冒険、【Scratch(スクラッチ)2~5】の小太郎君シリーズは、ストーリーを作る学習コースでしたが、【Scratch(スクラッチ)6】は、はじめてのゲームづくりのコースです。
ゲームは、勝敗を決める遊びです。ゲーム設計にあたっては、なにが勝ち(成功)でなにが負け(失敗)なのか、プレイルールを明確に決める必要があります。また、プレイヤーがゲームを楽しめるよう、ゲームを設計する必要があります。だれもが制覇できないゲームでは遊んでもらえないですし、だれでも簡単に制覇できてしまうゲームでは、あきられてしまうので、プレイヤーの視点に立ち、プレイヤーの使用感を考えて、ゲーム設計を行うことが大切です。このコースでは、グラフィカル操作でプログラムを作成できるScratchを使い、ゲームの設計手法の基本を学びます。Scratchは、初心者でもとっつきやすい簡単な操作性が特徴です。さらに、Scratchは、WEBブラウザ上で開発ができますので、開発ツールのインストール設定の手間がかかりません。プログラミング初心者にとってもっとも着手しやすい開発ツールの一種なのです。簡単に使えるツールだからといって簡単なゲームしか作れないというわけでもありません。Scratchユーザの中には、プロ顔負けの作品を発表している熟練ユーザも存在します。Scratchの機能を極限まで使い倒したプログラムが開発できるユーザであれば、その後、より高度な機能を持つゲーム開発ツールにシフトしたとしても、素晴らしい作品を作ることができることでしょう。ゲームづくりにおいてまず学ぶべきことは、ゲームの設計です。プログラミングのファーストステップで、難易度の高いプログラミング言語の学習に着手してしまと、プログラミング言語の習得期間中にプログラミングに挫折してしまう学習者が多発しているのが、世界のプログラミング学習の現実です。難解なプログラミング言語の習得は後回しにして、より簡単にプログラムがつくれるツールで、より早くプログラム作品を完成させること、プログラムを完成させるのに必要なプログラムの設計のノウハウを徹底的に理解することを重視した学習法を選択した方が、結果として、プログラミングへの興味も高まり、習得の早道になると思います。簡単に使えるツールでも、そのツールの可能性を最大限いかせば、プロ顔負けのたハイスペックゲームをつくることが可能であることをよく覚えておいてください。
このコースでは、ゲーム開発のファーストステップに最適な3種類のゲームを作ります。このコースを最後まで学習し、講義内容をよく理解した受講生の皆さんは、ゲームづくりを身近に感じることができるようになり、様々なアレンジゲームをつくりたくなるに違いありません。
※このコースでつくるゲーム
- ブロックを置いてゴールをめざそう!
ロボットについている赤いボタンがブロックに触れると、ロボットは右方向に90度回転しますが、ロボットのボディがブロックに触れてるとゲームオーバーになってしまいます。ここでは、プレイヤーが、ブロック(棒線)をマウスで書いて、ロボットがゴールにたどり着くよう、制御するゲームを作ります。 -
ボール君、赤色に触れないで!
ステージの中で敵や障害物を避けて、ゴールにたどり着くゲームは、人気ゲームのひとつです。このセクションでは、ボールをジャンプさせて、ボールに近づいてくる障害物(赤色のブロック)をよけてゴールをめざすゲームを作ります。 - バケツにボールを入れよう!
コンベア上を移動するバケツの中に、高台からボールを落とすゲームを作ります。時間内に、バケツにボールをいくついれられるか競います。バケツの移動スピードをあげていくことで、ボールをバケツにいれる難易度をあげていきます。