【小太郎君の忍者修行シリーズPart2-分身の術と水の術】表示対象を複製する小技をマスターすることで、見る人に驚きを与える表現を探求しよう。
このコースは、【小太郎君の忍者修行シリーズ】3部作(Part1~Part3)のPart2です。小太郎君の忍者修行シリーズでは、小太郎君が一人前の忍者になるために、様々な術をマスターしていくショートアニメーションを作ります。小太郎君が術を完成させるためには、イメージどおりに見た目や動きを表現する手法と手順を、筋道をたててよく考えることが必要です。
Part2で小太郎君がマスターする課題は、「分身の術」と「水の術」です。分身の術は、自分自身をいっぱい増やして動かす術、水の術は、1滴の水から雨をふらす術です。それらの術をマスターすることで、見る人に驚きを与える表現を探求していきましょう。
※この【小太郎君の忍者修行シリーズ】コースは、受講生のみなさんが、「筋道をたてて考える」力を養うことを重視して作っています。プログラミム設計は、算数や国語などの応用です。算数で、一気に解くことができない応用問題に遭遇した場合、値によって、計算式を変えたり、複数の計算結果をもとに計算したりして、最終的な値を導きだす工程が発生することがあります。国語においても、筋道の通った文章を書くためには、文章構成をしっかり組み立て、文脈をとらえた文章をつくっていく工程が発生します。それらの工程は、暗記力だけでカバーできる工程ではありません。筋道をたてて自分の頭で考えることが必要です。
プログラム設計も同様です。結果を導くための手順と手法について筋道を立てて考えていくことが最も大切なことです。「小太郎君の忍者修行シリーズ」は、小太郎君にとっては、忍者になるための修行ですが、受講生の皆さんにとっては、筋道をたてて考える良いトレーニングになるとと思います。そして、このコースを修了すれば、表現力豊かなアニメーションづくりのための小技も身についていることと思います。Scratchをつかったアニメーションは、小技の引き出しがどれだけあるかによって、アニメーションの表現力が変わってきます。
また、このコースでは、Scratchをつかったアニメーションづくりの原点であるアニメーションストーリーの発想の仕方についても、若干、触れていきたいと思います。
さあ、楽しみながら、アニメーションの表現力を極めましょう。
小太郎君に分身の術をさずけよう
小太郎君は忍者学校の1年生。今日も元気に修行に励んでいます。今日の課題は「分身の術」。自分の分身をいっぱい作って、近づいてきた犬をおどろかせたいのだけど、なかなかうまくいきません。どうしたらいいのかな。 「スタンプ」と「クローン」という2種類の方法で小太郎君の分身を作ってみます。
スタンプを使って自分自身をコピーする
拡張機能「ペン」にある「スタンプ」ブロックを使います。
犬がステージを左右に行ったり来たりしています。 小太郎君は、ステージの真ん中に立っていて、犬との距離が「ある一定の距離」になったら、自分の姿をスタンプしながら走り、犬を驚かせましょう。
クローンを使って自分自身をコピーする
「制御」の「自分自身のクローンを作る」ブロックを使います。
犬がステージを左右に行ったり来たりしています。 小太郎君と犬との距離が一定の距離になったら、クローンを犬が遠ざかるまで作り続けます。そしてクローンは右に左に走り抜けます。 犬との距離が離れたら、元の状態に戻り、再度犬が近づいてきたらもう一度同じことをするようにしましょう。
小太郎君に水の術をさずけよう
一粒の水からクローンを作成して雨を表現するよ。
クローンから更にクローンを作成し、クローンの数をほどよく増やすよ。クローンの制御には「このスプライトのみ」の変数を使用します。